胆嚢疾患(2) そえだ動物病院 添田岳史 院長 今回は、胆嚢疾患が分かった場合の方針について少し具体的に話そうかと思います。軽度の場合、臨床症状が出ないことが多いので、利胆剤などで胆汁の分泌を促進させ、胆管を少し広げることで胆汁の流れをスムーズに ...[続きを読む]
胆嚢疾患 そえだ動物病院 添田岳史 院長 肝臓で作られた胆汁は胆管を通って胆嚢に集められ、ここで濃縮されます。その後、胆嚢は食物の刺激を受けて収縮し、胆管の出口を開いて胆汁を十二指腸に分泌します。胆汁の働きには、小腸における脂質の消化吸収、 ...[続きを読む]
前立腺疾患 そえだ動物病院 添田岳史 院長 前立腺は、雄で特徴的な膀胱から出てすぐの尿道を取り囲むような組織で、精液の液体の部分を生成しています。犬でよく発達し、猫ではほとんど目立ちません。この組織は男性ホルモンであるアンドロゲンに強く依存し ...[続きを読む]
目が赤い そえだ動物病院 添田岳史 院長 前回は「目が白い」と感じるときの話をしましたが、今回は「目が赤い」と感じるときの話をします。眼科診療でとても多い主訴の一つですが、その症状は「目の表面が赤い」「目の中が赤い」の二つに大きく分けられま ...[続きを読む]
目が白い そえだ動物病院 添田岳史 院長 年をとってきて「目が白くなった」ときに、どこが白いのかが非常に重要です。眼の表面が白くなっているのか、眼の中が白くなっているのかで大きく分かれます。表面は角膜、中は水晶体や前房にトラブルがあることが ...[続きを読む]
保定(2) そえだ動物病院 添田岳史 院長 今回は保定するときの具体的なコツを紹介します。犬猫は体格や性格など多種多様ですが、共通して押さえるべき基本となる部位は、頸部・肩・腰の3か所です。 特に飼い主さんでも手伝いやすい肩と腰のポイントは ...[続きを読む]
保定(1) そえだ動物病院 添田岳史 院長 今回は保定と呼ばれる、ペットを支える技術や心構えについて話していこうと思います。 病院では、診察や治療をする際に、どうしても飼い主さんに協力してもらわなければならないことが多々あります。医療行為の ...[続きを読む]
流涙症 そえだ動物病院 添田岳史 院長 涙は、ただの水分ではなく、ムチン層・水層・油層の三層でできており、老廃物を洗い流す、水分の保持、目に栄養を運ぶなどのシステムを保持しています。涙は目頭にある涙管を通って鼻から捨てられます。大泣きして ...[続きを読む]
甲状腺機能低下症 そえだ動物病院 添田岳史 院長 前回は甲状腺機能亢進症の話をしましたが、今回はその逆、甲状腺機能低下症の話をしようと思います。老齢の犬に多く猫ではまれですが、前回の話とは逆に甲状腺ホルモンが出ないことによって代謝が落ちるので、一気 ...[続きを読む]
甲状腺機能亢進症 そえだ動物病院 添田岳史 院長 年を取った猫で非常によく遭遇する疾患に甲状腺機能亢進症というものがあります。人の病気だとバセドウ病という名前などは聞いたことがあるかもしれません。 甲状腺は首まわりについている小さな臓器ですが、そ ...[続きを読む]