足の裏のガサガサ
皮膚
中高年になると足の裏がガサガサになってくることがあります。特に女性に多く、踵や母指球(親指の付け根の膨らんだ場所)に多く見られます。年齢を重ねると皮膚の発汗量や皮脂分泌が低下し、皮膚が乾燥してきます。また、手のひらや足の裏には皮脂線がないため、加齢と共に皮膚の水分量が少なくなることでひび割れなどの症状が生じ、それを補うために角質が増えてきます。これが足のガサガサの原因です。
また、皮膚の水分量は女性ホルモンが関連しているとも言われています。その他、足のガサガサの原因としては湿疹や水虫の可能性もあるため、そのような症状がある場合は皮膚科での診察が望まれます。お風呂でガサガサに対してごしごしこすると、余計に乾燥の原因となりますので、そのようなことはしないようにしましょう。治療は、サリチル酸ワセリンや尿素軟膏の外用によるスキンケアが中心となります。
(2020年1月執筆)