
急激に、背中が痛くなったら
背中・腰 胸部・腹部 診療のこと
大動脈とは心臓とつながる体の中で一番太い血管で、心臓から送り出された血液の全てがこの血管を通って全身に送られます。大動脈は三層構造になっていますが、大動脈解離はこの一番内側の層に亀裂が入り、層と層の間に血液が入り込み、層が剥がれた状態になります。突然の胸や背中の激しい痛みで発症することが多く、解離の箇所によっては大切な血管を巻き込んで脳梗塞や心筋梗塞などを起こすこともある、非常に危険な病気です。
治療は、降圧剤などの薬剤や解離した血管を人工血管に置き換える手術、最近ではステントグラフトという血管の中から行う負担の少ない治療もあり、解離の場所や程度などにより選択します。
冷や汗を伴うような突然の強い胸や背中の痛みは、大動脈解離でなくとも重大で緊急を要する病気が原因のことも多いため、このような症状が出たときは我慢せず、すぐに救急車を呼びましょう。
(2026年4月執筆)













