運動誘発性不整脈
季節の注意 胸部・腹部
スポーツの秋が近づき、健康のために運動をしなければいけないと思っている人は多いと思います。しかし、運動をすると不整脈が出ることがあります。さまざまある不整脈の中でも心房性や心室性の期外収縮が出ることが多いのですが、心房細動や心室性頻脈などが誘発されることもあります。
運動時には心臓は数多く収縮しているのに、不整脈が多発すると酸素を含んだ動脈血が心臓自体に十分送られません。その結果、まれに心筋梗塞や心室細動などを起こし、死亡することがあります。運動誘発性不整脈は高齢者だけでなく20・30代の人にも多く、スポーツマンや体力に自信のある人ほど危険と言われています。
疲労・飲酒・睡眠不足・タバコ・ストレスなどが誘因となるので、体調が不良なときには無理な運動は避け、運動中に胸が苦しくなったら、ちょっと止まって脈をみましょう。不整脈があれば検査を受けてください。
(2019年8月執筆)