夏の暑さと不整脈
予防 季節の注意 胸部・腹部 血液・血管
夏の暑さで大量の汗が出ると体内の水分が減少します。そんな喉が渇いたときのビールの味は格別ですが、アルコールには利尿作用があるためさらに脱水気味となり、電解質バランスも乱れることがあります。心臓や血管は、このような体内の変化に対応して全身の機能が保てるように働いています。ですから、体内水分の変化を少しでも小さくし、心臓や血管への負担を減らすために、喉が渇いていなくても少しずつ頻回に水分の補給をしてください、となるわけです。
一方、暑さで疲労し睡眠不足が続くと自律神経は失調気味になり、さらに心臓に負担がかかります。負担がかかり続けると不整脈を起こすことがあり、動悸や何となくフワーッとするなどの症状が出ます。しかし不整脈があっても自覚症状がない人も多いので、自分で脈をみたり血圧計で欠滞があるかみることが必要です。暑さに負けず上手に夏を過ごしましょう。
(2021年7月執筆)