
猫腸コロナウイルス感染症
ペット 感染症
世間を騒がせた新型コロナウイルスとは別に、猫では以前から「猫腸コロナウイルス」と呼ばれるウイルスの存在が知られています。一般的に広く野外に分布し、外で過ごすことのある子は暴露している可能性が高いと考えられます。
多くは無症候で過ごしてしまうかもしれませんが、一部では軽度から中程度の腸炎を引き起こし、血便やなかなか治らない下痢として発症します。このウイルスは便を通して感染しやすく、長期に保有してしまうことがあるので、多頭飼育環境では感染が拡大しやすく、特に注意が必要です。
対症療法でウイルスに自然に打ち勝つのを待つのが基本ですが、厄介なのは、まれに遺伝子変異を起こし、致死性のFIPウイルスに変化する可能性があることです。以前は不治の病と言われていたウイルス感染症ですが、近年は有効とされる薬も登場しています。治療は綿密に計画する必要がありますので、遠慮せず獣医に相談しましょう。
(2026年1月執筆)













