
デンタルケア(歯周病・老齢編)
ペット 口・歯
歯周病は軽度なものから重度なものまでありますが、若くてもデンタルケアがなければ罹患しますし、年をとれば罹患率はもちろん上がります。軽度なものならホームケアで維持を狙うこともありますが、中程度以上であれば麻酔下で抜歯も考慮します。
特に犬歯や三根歯を抜歯すると侵襲が大きく、抜いたところに歯肉のフラップをを作り、蓋をしないといけないので時間もかかります。また、根尖病巣といって歯根部の感染から頬部に穴が開き、出血するような病変も、同様に抜歯が適応となります。
高齢で基礎疾患を持っている場合は、麻酔処置の安全性に十分留意する必要があります。麻酔が心配な場合、抗生物質や痛み止めなどで症状の軽減を狙うことはできますが、抜本的な解決にはならず、効果が切れると症状が再発します。
予防が一番ですが、歯周病になってしまったときにどうするか、その子に合わせて最善の方法を一緒に考えていきましょう。
(2025年12月執筆)













