目が赤い
ペット 目
前回は「目が白い」と感じるときの話をしましたが、今回は「目が赤い」と感じるときの話をします。眼科診療でとても多い主訴の一つですが、その症状は「目の表面が赤い」「目の中が赤い」の二つに大きく分けられます。
表面が赤いときは主に結膜に充血や血管新生が見られ、これらは炎症や外界からの刺激によることが多いです。中が赤いときは眼の中で出血している状態で、比較的重い症状につながることが多いです。どちらの状態でも点眼や内服による治療が推奨されることがほとんどなので、まずは速やかに獣医の診療を受けましょう。
特に目を開けづらそうにしていたり、目の周りを触られることを極度に嫌がる場合は痛みがあるサインで、無治療の状態が数日続くと悪化してしまう可能性が高いです。どの犬種や猫種でも起こり得ますが、シーズーや生まれたばかりの猫、腎臓病を持った高血圧の猫では特に注意が必要です。
(2021年6月執筆)