歯科医が保険外補綴物をすすめる理由
口・歯 診療のこと
日本の皆保険制度はとても優れています。多くの病院・クリニックでは保険証を利用することができます。保険料は給与から引かれているため、患者側も医療側もそれを利用するようにしています。
歯科で利用する保険適用補綴(ほてつ)物は代用金属と呼ばれ、何の代用かというと金合金、セラミックの代用です。保険適用の銀合金、パラジウム合金は硬度・密閉度・伸縮が悪く、後々のやり替え、再発、咬合異常を起こしやすいといった欠点があります。人工的に作ったものは生まれ持った体にはかないません。歯を削った場合、できた穴に入れるものは全て人工物となります。
健康維持に努めるなら、歯科には予防でかかるようにして、神経を取らない、抜歯をしない、補綴物はできる限り天然歯に近いものを使用するようにするべきです。歯科医療関係者のほとんどが保険適用補綴物は入れておらず、自分の歯を守るように努めています。抜歯されてからでは遅いのです。
(2024年5月執筆)