
高齢者におけるプロテインの重要性と食事
シニア 予防
低栄養の高齢者にとって、プロテイン(タンパク質)は非常に重要な栄養素です。筋肉の維持や免疫機能のサポートに役立ち、健康的な生活を送る上で欠かせません。筋肉量が減少しやすい場合(サルコペニア)は、プロテインを十分に摂取することで筋肉の維持や増加に寄与します。また、タンパク質は免疫システムに関与して感染症に対する抵抗力を高め、手術後や病気の回復期においては、組織の修復や再生を助けます。
プロテインは食事やプロテイン補助食品から摂取できます。プロテインを含む食材は鶏肉(特に胸肉)、魚(サバ・鮭など)、赤身の牛肉、完全栄養食品と言われる卵、ヨーグルト、牛乳、チーズ、植物性の良質なタンパク質である大豆(豆腐・納豆など)やレンズ豆などです。適切な摂取量は1日に体重1kgあたり1.2〜1.5g、1回の食事で20g程度であり、腎臓の機能に留意しながらの摂取が推奨されます。
(2025年4月執筆)
