
お口で呼吸していませんか?
口・歯
気付いたら口が開いている、寝ている間に口で呼吸しているような気がする、そんな経験はありませんか? 実は口呼吸が続くと知らないうちに健康をむしばんでいる可能性があります。
呼吸をする器官である鼻は、空気を温めて保湿し、ほこりやウイルスをフィルターで除去します。一方、口は食事と会話の器官なのでこれらの働きがなく、口呼吸は空気を直接肺に送ってしまいます。空気の入り口が変わるだけで、いびきや睡眠時無呼吸のリスクの増加、慢性疲労や集中力の低下、アレルギー体質、首肩凝りなど、全身にさまざまな影響を及ぼします。口の中への影響としては、乾きやすくなるため虫歯や歯周病の進行はもちろん、舌の位置が悪くなり歯並びにも影響します。また、口周りの筋力の低下により口元の締まりが悪くなります。歯科での診断や治療が可能なケースもありますので、気になる人には検診をお勧めします。
(2025年5月執筆)
