
角膜潰瘍
ペット 目
角膜潰瘍とは角膜上皮が欠失した状態のことで、簡単に言うと目の表面に傷がついている状態です。原因として、逆さまつげ・外傷・異物・化学物質・感染・ドライアイなどいろいろなことが考えられます。また、傷の深さや広さによって治療の方針が変わってくるので、眼科検査をしっかり行って状況を判断する必要があります。症状として眼脂・羞明(しゅうめい)・流涙などが見られ、痛くて目がショボショボするという状態になることが多いです。
治療としては、抗生物質やヒアルロン酸などの点眼薬を1日に4~6回しっかり点眼することが中心となりますが、併せてエリザベスカラーなどを装着してもらうこともあります。角膜は傷が浅ければ速やかに再生しますが、無治療で数日間過ごして傷の範囲が広がったり深くなったりすると、最悪の場合は穿孔を引き起こすこともあります。目に違和感がある場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
(2025年4月執筆)
