
高齢者における亜鉛欠乏
シニア 予防 診療のこと
高齢者における亜鉛欠乏は、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。例えば、免疫機能の低下、創傷治癒の遅延、味覚や嗅覚の障害、脱毛、皮膚疾患、うつ病などの精神疾患など、その影響は多岐にわたります。
高齢者における亜鉛欠乏の原因としては、食欲低下によるケースが多く、肉類・魚介類・ナッツ・全粒穀物などの摂取によって改善します。糖尿病や慢性腎疾患などの病気や、利尿剤などの薬剤の服用は、亜鉛の排泄を促進し、かつ吸収も妨げるため亜鉛が欠乏します。医師から内服薬として亜鉛を処方することも可能ですが、亜鉛サプリメントについては、かかりつけ医と相談してください。
高齢者における亜鉛欠乏は深刻な影響を及ぼす可能性があるため、適切な医師の診断と管理栄養士による栄養管理、および自身の生活習慣を見直すことが重要です。
(2025年5月執筆)
