
その動悸、心房細動では?
胸部・腹部 血液・血管 診療のこと
心房細動(しんぼうさいどう)は、脈拍のリズムが不規則になる不整脈の一種です。心臓は全身に血液を送るポンプのような役割をしています。心房細動になると心臓の心房という場所が速く不規則に動いてしまい、血液を効率よく送り出せなくなり、動悸や息切れなどの原因となります。また、心房細動になると血液が心臓の中でうまく流れず、血液が固まりやすくなります。この血液の塊が血流に乗って流れると、脳などの大切な血管を詰まらせ、脳梗塞などを引き起こします。
心房細動は高齢者や高血圧、糖尿病などの持病がある人に多いのですが、若い人でもストレスなどで起こることがあります。
治療は血栓予防の薬や脈を整える薬、カテーテルを用いた処置などを行います。心房細動は放置すると危険ですが、早めに気づけば対処できます。定期的に健康診断を受け、動悸などを感じたら早めに主治医に相談しましょう。
(2025年4月執筆)
