慢性腎臓病(2)
ペット 胸部・腹部
慢性腎臓病はさまざまな要因から起こるので、原因に合わせた治療はもちろんですが、悪さの段階によって異なる症状に合わせた対症療法、あるいは普段からのケアが重要です。食事に関しては、タンパク質とリンは特に腎臓に影響があるので、調整してあるフードが良いとされます。しかし、猫で顕著ですが、味の好みによっては食べてくれないこともあります。いろいろなメーカーのフードがあるので、何種類か選択肢を持つのも良いでしょう。
薬は蛋白尿や高血圧、消化管障害のものなどがありますが、投薬は基本的に生涯続けることが多いと思います。錠剤や液体、粉状などさまざまな形態がありますので、日々投薬を続ける場合はどれを選択するべきか、獣医と相談すると良いでしょう。また脱水を起こさないことも重要で、毛艶、飲水量、嘔吐や下痢の頻度、尿量によっては、定期的な皮下補液が有効なこともあります。
(2020年10月執筆)