レントゲン検査と超音波検査は視覚情報
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この2つの検査は、互いに苦手なところを補い合う相性が抜群の検査です。レントゲン検査はX線という放射線を体に一定量当てた後、X線が貫通する量は体の場所によって差が出ますので、白と黒の色合いの程度で画像とするものです。広く同時に一瞬を画像に収めるので、臓器が重なってしまっていることがありますが、臓器の全体像を把握したり、骨の評価をするには非常に強い検査です。
一方、超音波検査はプローブと呼ばれる小さな機械から高周波音波を出し、その波動が臓器などに当たり反射したものをプローブが受け取ることによって画像として処理されます。レントゲンと違い臓器の細かい構造や、リアルタイムでの動きを把握できますが、気体や骨でせき止められてしまいます。
体の中は、普段視覚でとらえることはできませんが、開腹などの侵襲性の高いことをせずに、低侵襲で視覚的な情報を得ることができるのです。
(2020年8月執筆)