多飲多尿
ペット 季節の注意
暑い日が続き、よく水を飲むように気を付ける季節に差し掛かってきました。
さて、ペットを連れて病院で診察を受けているとき、「昔よりよく水を飲みませんか? 尿の量が明らかに増えてませんか?」と、獣医師に聞かれることがあるかもしれません。これは多飲・多尿と呼ばれる症状を評価するためなのですが、この症状は生体内の水分のバランスが崩れていることを示すわかりやすい徴候なのです。多飲多尿は、病的に体内での水分管理がうまくできていない可能性があるので、正しく状態を把握する必要があります。もちろん病的ではなく、暑くてのどが渇けば、生理的に飲水量・尿量は増えますし、食事の質(ドライ・ウェットなど)によっても変わってくることがあります。
症状が気になったときは、まずはペットをよく観察し、口から入るものや尿量をできるだけ正確に把握し、動物病院に相談すると良いでしょう。
(2019年6月執筆)