どんな状態であれ一度ご相談を。一例を挙げると、上顎の犬歯を抜かれて困り、入れ歯やインプラントはやりたくないと言う患者さんが来られました。抜歯をしてから10日程経っていて、抜く時はなかなか抜けなく、出血もかなりあり、患部を縫合してありました。抜歯をした理由は「もたない、残せない、この歯があると次の処置ができない!」と言われたそうです。私がレントゲン写真で確認すると、抜かれた歯の痕がハッキリしており、生きた良い歯を無理に抜歯されたと分かりました。生きた良い歯を抜く時、歯が抜かれまいと踏ん張るので時間がかかり、出血もあり、大きく腫れるのです。埋伏した智歯を抜いた経験のある人なら分かると思います。抜かれる前なら何とか入れ歯を回避できたので残念でなりません。当院は川崎市で唯一3MIX-MP法®を認定されており、徹底的に抜歯をしない方針で診療をしております。
（2015年12月執筆）