外耳炎
ペット 耳・鼻・喉
湿気の多い季節は耳のトラブルが多くなります。痒くて耳を振る、後ろ足で掻く、床に耳をこする、耳から酸化した油のような臭いがするなどの症状が見られます。耳道の中を見ると赤く腫れて肥厚し狭くなっていたり、赤黒いグリス様の耳垢が観察できることがあります。このとき耳道内では細菌やマラセチアによる二次的な感染を起こしていることが多く、高温多湿、たれ耳、耳道内の被毛、綿棒などによる掃除の刺激はこれを助長してしまいます。
細菌やマラセチアは耳など皮膚に常在しているので、増殖して繰り返し悪さをすることがあります。慢性・再発性の場合、アトピーや脂漏症などの体質が基礎にあることが多いです。外耳炎が悪化すると、痛みが出てきたりして耳の処置をとても嫌がるようになり、手入れが困難になると共に、耳道が狭くなり薬が耳の奥まで行きにくくなるので、早めに動物病院に相談しましょう。
(2018年8月執筆)