睡眠時無呼吸症候群
耳・鼻・喉
日中いつも眠い、よく居眠り運転を起こしそうになる、家族から睡眠中に大きないびきをかく、呼吸が止まるなど言われている人はいませんか? このような症状のある人は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。SASは人口の3%いると言われ、放っておくと高血圧、心臓や脳の循環器不全に陥り寿命に影響を及ぼします。また日中の眠気や頭痛のため集中力が低下し、仕事や勉強に支障をきたしたり、居眠り運転による事故により社会生活に重大な悪影響を引き起こします。SASの診断と治療は保険が適応され、自宅でセンサーを取り付けて眠るだけの簡単な検査で診断できます。治療はCPAPという鼻に装着したマスクから、気道に一定の圧力をかけて空気の通り道を確保する方法で、速やかに症状が改善します。SASは社会生活や寿命にも影響を及ぼすため、一度受診することをおすすめします。
(2016年8月執筆)