お口の健康と体の関係
口・歯 成人
いよいよ新生活です。いつもとは違うワクワク、ドキドキな毎日が始まります。学校や職場では健康診断を行うところも多いのではないでしょうか。お口の健康で注意していただきたいのが歯周病です。歯周病は初期症状がなく、わかりにくい病気ですが、そのままにしておくと歯を失うばかりか、体にも悪い影響を起します。代表的な病気の一つが糖尿病です。最近の研究では歯周病の治療とメンテナンスが糖尿病の血糖コントロール改善に関係することが報告されており、その関連性が注目されています。糖尿病が進行し、血統状態が続くと、体の自己防衛反応が低下し、感染症にかかりやすくなります。そのため、糖尿病の人は健康な人と比べ歯周病になる確率は2倍以上と報告されており、重症化しやすいとも言われます。歯周病が進行すると歯周病菌から出される内毒素が歯肉から血管に入り込み、インスリンの働きを低下させる物質を分泌させるため、血糖値の上昇につながります。歯周病はしっかりケアし、治療を進めることで抑えることのできる病気です。この春、私たちとお口の健康チェックをしてみましょう。
(2016年4月執筆)