尿にタンパクが出たときは?
下腹部 予防
健康診断や人間ドックの尿検査でタンパクを指摘された時はどうすれば良いでしょう。タンパクは正常でも極少量は尿に出ていますが、これが一定の量を超えると検査で陽性となります。尿にタンパクが出る主な病気は腎臓の異常です。腎臓は尿を出して体の水分量を調節したり、老廃物を尿に排出したりする臓器です。腎蔵が悪くなる原因はさまざまですが、高血圧や糖尿病などでも腎臓に負担がかかり、放置すると腎臓の働きが極端に落ち透析治療が必要になることもあります。しかし多くの場合、腎臓病の初期はほとんど症状がないため、尿検査をきっかけに見つかることも少なくありません。通常、健康診断などでは「定性検査」と言って、陽性や陰性と表示され、細かい数値がわかりません。定性検査は尿の濃さなどにも影響を受けるため、もし陽性の場合は、より詳しい検査を受ける必要があります。
(2016年9月執筆)