虚血性心不全って、どんな病気?
シニア 成人 胸部・腹部
最近、有名人が虚血性心不全で突然亡くなったという報道を立て続けに耳にしました。あまり耳馴染みのない虚血性心不全とはどんな病気でしょうか。心臓は血液を全身に送るポンプの役割をする臓器で、このポンプとしての働きが落ちてしまった状態が心不全です。これが心臓の虚血によって起こるのが虚血性心不全です。心臓の虚血とは、心臓自体を養っている血管が詰まったり、細くなったりするために心臓に十分な栄養や酸素を供給することができず、心臓の動きが悪くなることです。狭心症や心筋梗塞などの病気がこれに含まれます。これらは何の前ぶれもなく起こることもあるため、虚血性心不全も突然発症する場合もあります。血管が細くなる原因のほとんどが動脈硬化です。動脈硬化になり易い喫煙者や高血圧、高脂血症、糖尿病などの持病がある人が胸の痛みなどを感じたときは、早めに医師に相談しましょう。
(2016年7月執筆)