
飲酒が及ぼす肝機能について
季節の注意 胸部・腹部
新年度が始まり、お花見や歓迎会などお酒を飲む宴席の機会が増える人も多いのではないでしょうか。ここ麻生区は川崎市の中でもアルコール性肝障害の患者さんが少ない地域ではありますが、アルコールが肝機能に及ぼす影響について触れておきたいと思います。
アルコール性肝障害とは、長期にわたる過剰の飲酒が肝障害の主な原因と考えられる病態です。他の肝疾患を除外診断し、「1日に純エタノールに換算して60g以上の常習的な飲酒」「禁酒により肝機能(AST・ALT・γGTP)の著明な改善」が該当した際に診断となります。
治療の主軸は禁酒ですが、このような慢性的な飲酒だけでなく、若者の無理な過剰飲酒による急性アルコール中毒もこの時期には問題になります。低血圧や低血糖によるショック状態を来すと命に関わる事態になります。また、吐物による窒息のリスクもあるため、同席者による迅速な救急要請などの対応が求められます。
(2025年3月執筆)
