緑内障健診のすすめ(2)
目 診療のこと
緑内障は自覚症状が出にくく、たまたま受診した眼科や健康診断での眼底検査が発見のきっかけとなることが多い病気です。私たち眼科医は眼底検査で視神経乳頭という部分の形を見て、緑内障の疑いがあるかどうかを判断します。緑内障の疑いがあれば本当に緑内障かどうか調べるために追加の検査を行います。
緑内障の診断に必要な検査は眼底検査の他に、視力検査・眼圧検査・視野検査・網膜三次元撮影検査などがありますが、まずは眼底検査を受けることが緑内障早期発見の第一歩です。眼底検査は眼科を受診すれば簡単に受けることができます。眼科を受診するきっかけは何でも構いません。「メガネを合わせたい」「目がかゆい」など、何か目の症状があれば眼科を受診して、ついでに「私の目は、緑内障は大丈夫でしょうか?」と聞いてみてください。簡単な眼底検査で緑内障の疑いがあるかどうかが分かります。緑内障が気になる人はぜひ一度眼科で相談してみてください。
(2024年12月執筆)