薬のいろいろな投与方法 (1)
ペット 診療のこと
薬は、病気やけがの苦痛などに対する予防・治療・軽減といった生活の質の向上のためにとても役に立つものです。ペットに薬を使う場合、性質や量などは獣医師が考えて決めますが、投与方法や形状は飼い主に協力してもらうことが多いです。
主に全身投与が目的の場合は飲み薬、局所投与が目的の場合は塗り薬や噴霧剤を自宅でも投与してもらいますが、特に飲み薬は犬や猫の場合、投薬を行ったことがないと不安に感じる人もいると思います。ご飯に混ぜて素直に食べてくれれば良いですが、病気で食欲がなかったり、薬を警戒して食べてくれなかったりと、うまくいかないことがよくあります。その場合は飼い主がペットに飲ませる必要があります。
その子の性格にもよりますが、直接指であげたり投薬器を使ったりするのはある程度こつがいります。口の開け方もそうですが、特に頭の支え方が重要になるので、実際に獣医師にやって見せてもらうのも良いでしょう。
(2024年9月執筆)