歩くと脚が痛くなります
血液・血管 診療のこと
ある程度の距離を歩くと脚に痛みやしびれを感じ、少し休むと改善して歩けるようになることを「間欠性跛行(はこう)」と呼びます。原因となるのは、下肢の動脈が細くなったり詰まったりする閉塞性動脈硬化症や、背骨の中にある神経の通り道が細くなる脊柱管狭窄(きょうさく)症などです。これらの病気を診断するには手足の血圧測定や、造影剤を使ったCTやMRIなどの画像検査を行います。
閉塞性動脈硬化症は動脈硬化が原因なので、糖尿病や高血圧、高脂血症、喫煙歴がある人は要注意です。閉塞性動脈硬化症の治療は、血管を広げる薬を服用したり、狭くなった血管を風船で広げたり、血管をバイパスさせる手術を行ったりします。
動脈硬化は全身の血管に起きるため、この病気を持つ人は心臓の血管も細くなり狭心症や心筋梗塞を合併することもあります。このような症状のある人は、早めに主治医に相談してみましょう。
(2024年3月執筆)