当院でインプラントを行わない理由 (7)
口・歯 診療のこと
健康な歯の人にはインプラントや入れ歯は必要ありません。「健康に優る財産はない」という人もいるように、多くの人は健康的に生きたいと望んでいます。乳歯は6歳頃から永久歯に生え替わり始め、その歯を生涯使っていかなければなりません。歯を使って食べ物を削り取ったり、すりつぶして食塊(しょっかい)にすることで飲み込みやすくしたり、歯を支えている歯根膜という部分で歯応えを感じたりします。
歯は食事や会話を楽しむための臓器ですが、食べ物を削ったりつぶしたりする行為を繰り返すため、年齢を重ねることで自然にすり減ります。削ってしまうと補填物は人工物しかないため、歯は削らない方が良いのです。歯の内部にある神経はさらに繊細です。
親からもらった体に優る人工臓器(義肢)はいまだ作られていません。そのため、当院では予防を推奨しています。また、治療法として歯髄保存・抜歯回避をしています。
(2023年12月執筆)