猫下部尿路疾患
ペット
下部尿路疾患という言葉は、ペットのフードコーナーで対策用ご飯などが多く売られているので、飼い主さんには意外となじみ深いかもしれません。猫では下部尿路(膀胱から尿道)のどこかで問題が起こることが非常に多く、頻尿・血尿・排尿困難などの症状が出て、それぞれいろいろな原因があります。下部尿路疾患は、それらを包括した用語です。
特に雄は尿道が細く、尿結石に限らず、陰茎や尿道口の炎症などでも簡単に閉塞を起こします。閉塞を放置して24時間以上経過すると命の危険がありますので、速やかに原因を特定し、治療や対症療法を行うことが必要です。厄介なところは原因が特定できない割合が高く、対策をしないと再発を繰り返すことが多いところです。従って、予防が非常に重要です。
食事の質、飲水量、ストレスのケア(トイレの管理など)のそれぞれに工夫が必要ですが、多頭飼育では十分な管理が難しいこともあるので、注意が必要です。
(2023年1月執筆)