高尿酸血症(痛風)
予防 成人
尿酸とは、プリン体という成分が肝臓で分解されて生じる老廃物です。プリン体は体内でも生成され、細胞の代謝・増殖を助ける重要な役割を担っていますが、利用しきれないと尿酸として排出されます。
血液中の尿酸値が7.0ml/dlを超えた状態を高尿酸血症と呼びます。最初は自覚症状がないため放置する人が少なくありませんが、高尿酸血症が続くと尿酸が結晶化していろいろな関節に沈着し、ある日突然激痛を伴う痛風発作を引き起こします。また、腎臓に沈着すると徐々に腎臓の働きが低下し、放っておくと腎不全となり透析が必要となることもあります。
尿酸値が7を超えたら生活習慣を見直しましょう。まずは運動することですが、激しい運動は新陳代謝が活発化し、むしろ尿酸値を高めてしまうためウォーキングなどの軽い有酸素運動を定期的にすることがおすすめです。また、アルコールの摂取量もなるべく減らし休肝日を設けましょう。
(2022年7月執筆)