歯を抜いたことで起こる悪影響
口・歯 診療のこと
例えば右下の第二大臼歯(親知らずを含まない一番奥の歯)を抜いたとしましょう。通常の大臼歯は根が複数ありますので力が強い歯になります。抜いたことによる悪影響としては、(1)左側でかむことが多くなり右側が痩せて顔面変形を起こす (2)右上の大臼歯が落ちてくる (3)右下のかみ合わせがずれる (4)力の弱い他の歯に負担が掛かり摩耗が早くなる。というようなことが考えられます。
抜いた後は入れ歯、ブリッジ、インプラントになりますが、これらは人工物(親からもらった体に比べると確実に劣ります)なので、できるだけ抜歯を避けるべきなのです。歯は親知らずを含めなければ28本ありますが、全てが揃っていることでバランスをとっています。1本くらいは失ってもいいというものではありません。指は20本あります。1本くらい失ってもいいですか? だめですよね? 歯もだめなのです。当院では大切な天然歯を守っています。
(2021年11月執筆)