抗インフルエンザ薬の予防投与
予防 季節の注意 感染症
2月は多くの入試や資格試験が待ち構えている季節です。受験生の皆さんは無事全力を出しきれるように、コロナウイルスをはじめインフルエンザウイルスのワクチンを接種されたかと思います。ワクチンは感染後の重症化を防ぐことが目的です。では、抗インフルエンザ薬の予防投与はどのようなときに適しているのでしょう。
治療薬であるタミフルやリレンザ、イナビル、ゾフルーザが予防投与にも使用されますが、「インフルエンザウイルス感染症患者に接触後2日以内に投与を開始すること」とあります。効果発現中にはウイルスの増殖を抑える効果により発症を防ぐことができます。ただし、感染後時間の経過とともにウイルスは増殖するため、感染後36時間以上経過後の内服は予防的効果が薄いとされています。
ここまで予防投与について記しましたが、最も効果的な感染予防は「うがい・手洗い・マスク」であることは間違いありません。
(2022年1月執筆)