YouTubeで「抜歯が最善」とか「抜歯せざるを得ない」などという歯科医らしき人の動画を見かけました。

　抜歯が最善という方の歯は削られ過ぎており、崩壊も激しい状態でした。しかし、その歯は動揺もなくレントゲン写真でも十分な長さがありました。もう1つの歯は割れていて、グラグラしているから抜歯せざるを得ないというものです。こちらは欠けた歯の一部がグラグラとしていただけなので、同じく歯はしっかりとしており、生きている状態だったため抜歯が困難で、抜歯後には大量に出血して止血剤を使用していました。

　私はこれらの動画を観たときに愕然としました。生きている歯を無理矢理抜いている動画です。これらの動画で抜かれた歯は、しっかり治療すれば、まだまだ失わずに済んだはずです。少なくとも私なら、この程度の理由で抜歯はしません。セカンドオピニオンで治せる医師を探してください。生きている歯はしっかりと治療しましょう。

（2021年9月執筆）