保定(2)
ペット 手足 背中・腰 診療のこと 頭部・首・肩
今回は保定するときの具体的なコツを紹介します。犬猫は体格や性格など多種多様ですが、共通して押さえるべき基本となる部位は、頸部・肩・腰の3か所です。
特に飼い主さんでも手伝いやすい肩と腰のポイントは、実際に実践してみてもいいでしょう。肩を保定するときは、両手の親指と人差し指で輪を作るイメージで、肩をシャンプーハットのように包み、手のひらで肩の骨を支えてみましょう。前進する動きがかなりやりにくくなると思います。そうすると、猫などは特にそうですが、バックで動き始めることがあります。その場合は腰または尻のあたりをバックできないように支えてあげましょう。
この2つのポイントを抑えるとかなり動きを制御できるようになります。特に診察台の上で、獣医が怖くて飼い主さんによじ登ってくる子には、ぜひ飼い主さんが肩を保定してあげましょう。診察がスムーズに終わればペットも大喜びです。
(2021年4月執筆)