腫れとしこり(1) 水頭症
ペット 頭部・首・肩
脳の周りには、脳脊髄液と呼ばれる体液が貯蔵され、クッションのような役割をして脳を守っています。
水頭症とは、この髄液が過剰に溜まり、脳が圧迫を受けてさまざまな症状が引き起こされる病気です。外見で分かるほどドーム状に膨らんだ頭部・外斜視・発育不良などの外観的な異常や、脳の異常に伴う症状で、視力障害・旋回・てんかん発作・性格の変化・ふらつきなどがあります。ほとんどは生まれつきの異常(先天性)です。特にチワワのような小型犬は遺伝的に発症しやすいと言われ、1歳になる頃までに診断されることが多いです。ただし、事故による衝撃や腫瘍など後天的なケースでは、犬種・年齢はこの限りはありません。
水頭症は予防が難しい病気なので、何よりも早期発見・早期治療が大切です。疑わしい症状が見られたら、早めに動物病院で診察を受けましょう。
(2021年3月執筆)