内臓脂肪型肥満とは
時事 胸部・腹部 血液・血管
新型コロナウイルス感染予防のため、例年より健診が後ろ倒しになり、思わぬ体重増加や数値の上昇に驚いている人もいると思います。コロナ禍の生活様式の変化が叫ばれる昨今、過食・運動不足・ストレスなど、生活習慣の乱れから引き起こされる内臓脂肪型肥満が注目されています。
血圧・中性脂肪・血糖値・尿酸値などの上昇に伴い、メタボリックシンドロームに至り、動脈硬化の危険性が高まります。動脈硬化の進行と数値を結び付けてしまいがちですが、本来人間には必要な要素であり、体内にバランスよく存在していることが大切です。糖尿病や狭心症などの合併症をはじめ、遺伝や体質も重なり合うことにより、動脈硬化の危険性は高まります。
従来、日本人のリスクは欧米人よりも低いとされていましたが、食生活の欧米化により悪化しつつあります。定期的に健診を受け、早期から予防へ取り組んでいきましょう。
(2020年11月執筆)