夏こそ保湿剤が必要です
季節の注意 皮膚
夏に汗をかくことは大切なことで、体温を下げたり皮膚の細菌やウイルス感染を防ぐ効果がありますが、そのままにしておくと汗疹ができて痒くなる、皮膚がふやけて角質が剥がれやすくなるなどのデメリットが現れてきます。そのため汗をかいたらシャワーを浴びたり濡れタオルで拭き取る必要がありますが、皮脂も洗い流すため皮膚が乾燥し、バリア機能が損なわれてしまいます。
バリア機能が失われると、外部からの異物の侵入を防ぐ機能が低下します。特に乳幼児では、とびひや水いぼに感染しやすくなったり、アレルゲンによる経皮感作が起こりやすくなるため、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎発症の危険性が増してきます。
汗をたくさんかく夏でも保湿は必要です。保湿剤は季節に合わせて使い勝手の良い製品を選び、少なくても1日2回は塗りましょう。石けんを使うときには強くこすらずに泡で優しく洗ってください。
(2020年9月執筆)