口呼吸の弊害と歯並びの関係(11)
予防 口・歯
医療安全を考えた予防歯科、長期耐久性longevityな、お口の中の安全を目標にした治療を受けましょう。
無意識のうちに行っている口呼吸をするための低位舌ポジション。舌筋肉のエネルギー消費が少なくなっている状態なので、やがて舌肥満となります。また、顎下の首筋に肥大舌筋が乗ることで二重顎にもなります。舌の肥大化は呼吸不全を常態化します。血液中の酸素濃度の低下は脳と全身の極小毛細血管を消失させ、薄毛ハゲを招いたり、頭痛など多くの病の原因となったりしていきます。
口呼吸は、脳の機能熱の冷却不足で脳機能の低下を招き、子どもでは発達障害など総合障害を、老人でも記憶障害・認知障害を起こします。米国の調査では、子どもたちの92%にこのような状態が発生していると報告されています。幼児期から、早期の舌トレを含めたオーラルフレイルの予防が急務です。
(2019年12月執筆)