口呼吸の弊害と歯並びの関係(3)
口・歯 診療のこと
医療安全を考えた予防歯科。長期耐久性longevityな、お口の中の安全を目標にした治療を受けましょう。口呼吸は全く意識しないで行っている場合がほとんどです。学童期の鼻詰まりが癖になって、低位舌のポジションで生活を続けていると、上顎の歯列は、頬筋の力だけがかかり、6番から3番までが狭窄して、前歯は出っ歯が重なります。下顎歯列は低位舌の圧で奥歯が低くなり、低くした舌の先端と後端の舌根部の肥大で、下前歯の前突や挙上と、咽頭部の気道の閉塞感も強まり、通常の呼吸では狭窄した気道のため、無意識に首を前傾させ、ストレートネックで猫背の生活姿勢になっていきます。
これらは、早いと5歳くらいから始まっている子どももいます。原因は鼻詰まりからの口呼吸の癖です。これで歯並びも悪くなり、猫背でアデノイド顔貌になっていきます。これらを直すのが、矯正であり、舌のポジショントレーニングです。
(2019年4月執筆)