舌がんのできやすいお口とは?
口・歯 診療のこと
最近の20年間でも、20代の人の口腔がんの発生が2倍近くに増えています。口腔がんの原因は刺激ストレス、慢性炎症です。ウイルス感染の関連も言われています。飲酒や喫煙・歯並びが悪い・歯列幅が狭い・奥歯に金属修復があり、舌や歯茎に触れている場合。定期的に歯科検診にかからず、自己流で歯みがきをしているためオーラルケア不足で、バイオフィルムが奥歯や見えない部分に残っている。そういった複合条件が重なると、舌が擦れている側面に舌がんが発生する誘因になると考えられます。
他にも口腔内がんは、頬の粘膜上皮がん・歯肉がん・顎の骨のがん・歯自体のがんなど多数あり、治療は外科的切除を行い、顔面の多くの部位や口の内部、喉の部分までなくなり、見た目や機能など社会復帰が大変です。いずれも自覚症状や痛みも少なく、初期の段階では自分では気がつきにくいので、定期的に歯科検診でチェックしてもらうことをおすすめします。
(2019年3月執筆)