離乳食の開始時期
アレルギー 子ども
離乳食の開始を遅らせることで、食物アレルギーの発症を予防する効果は期待できません。逆に食物アレルギーを予防する方法としては、乳児期早期からいろいろな食品を摂取する方が有効であるとの報告が多くなされています。
一般的な離乳食の開始時期である生後5~6か月頃を目安に、卵・乳・小麦などの食品を月齢に合わせた食材・量・回数を考慮して摂取させることが望ましいと考えられています。例えば、完全母乳栄養児にデザート感覚で少量のミルクを飲ませることもあります。この考え方は日本に限らず欧米でも同様で、鶏卵・ピーナッツ・魚などといった特定の食品の開始を遅らせることは、推奨しないと発表されています。
離乳食を開始する前にすでに、ある特定の食品に感作されている場合もありますので、本人に湿疹がある、家族に食物アレルギー患者がいる場合などは、アレルギー専門医に相談してください。
(2019年3月執筆)