歯科用CAD/CAMシステムの有効性
口・歯 診療のこと
ここ数年、歯科医院が導入している設備の一つが「歯科用CAD/CAMシステム」です。当院でもいち早く導入しました。このシステムは治療精度を高め、患者さんの負担を減らすことができます。
歯科治療の際、むし歯などで削った箇所をインレーなどのかぶせ物で補います。これまではインレーや冠などは手作業で製作され、作るまでに数日という時間がかかり、品質や精度にもバラツキがありました。その作業工程の一部をコンピュータ制御の機器に置き換えることで作業効率、品質、精度が向上し、製作にかかる時間も大幅に短縮され、製作物の品質や適合性も向上しています。他にも治療箇所の型取りのため、これまでは印象材(ペースト状のもの)を使い石膏模型を作っていました。患者さんの中には印象材に馴染めずとても苦労されている人も多くいましたが、計測装置も進歩し、3Dスキャナーを使った光学印象法による測定が可能となり、印象材を使わないので患者さんにも負担が少ないと好評です。
歯科治療は以前と比べ、患者さんの身体的な負担と治療時間の軽減が進んでいます。これからもっと良い治療が提供できるよう、私たち歯科医院も皆様の健康を支えるサポーターとして努力してまいります。
(2019年2月執筆)