歯科医院は予防のために通うところへ
予防 口・歯 診療のこと
歯科医院は虫歯など歯の痛みを感じた時に通うところと思っていませんか? 少しずつ歯科医院に関わるイメージも変わり、今ではお口のメンテナンスや定期検診のために歯科医院に通う人が増えています。お口のトラブルがあってから歯科医院に駆け込むのでは手遅れの場合も多く、治療にかかる時間も費用もかさんでしまいます。ある意味、問題が起きてから歯科医院に行くのは、大切な歯を失う道に進んでいるようなものです。
小さな虫歯の場合でも、患部の歯を削り、インレーやレジンなどで穴を塞ぎます。健康な歯と違いインレーやレジンは人工物なので外れたり、そこから虫歯が再発することも事例として多いのが実情です。治療したから大丈夫ではなく、治療したところを長持ちさせるためにも、歯科医院で定期的なメンテナンスをすることが必要なのです。
お口の定期健診にはメリットがたくさんあります。その一つは自分のお口の状態を把握することができ、治療が必要な場合でも早期であれば時間も費用も少なくすむこと。また、初期症状が分かりづらい歯周病の対応にとても有効です。何よりプロによる口腔内のクリーニングは爽快感があり気持ちが良いことを実感してほしいと思います。
今ある歯を大切にし、時間とお金をかけて治療した歯を長持ちさせるためにも予防歯科を実践しましょう。歯科医院は「歯や歯茎の治療」をするところから「お口の健康を一緒に考え維持するところ」であると考えましょう。
(2017年12月執筆)