アナフィラキシーとは何ですか?
アレルギー 診療のこと
アレルギー反応により、体のいろいろな場所にさまざまな症状が起こることをアナフィラキシーといいます。世界標準の診断基準があり、以下の3項目のいずれかに該当すればアナフィラキシーと診断されます。
(1)皮膚・粘膜症状(じんま疹、皮膚の発赤や痒み、まぶた・口腔内腫脹など)が出現し、さらに加えて呼吸器症状(声枯れ、咳、喘鳴、呼吸困難など)か、循環器症状(頻脈、血圧低下、意識障害など)の1つ以上を伴う場合。
(2)一般的にアレルゲンとなりうるものに遭遇し急激に、(a)皮膚・粘膜症状、(b)呼吸器症状、(c)循環器症状、(d)持続する消化器症状(激しい腹痛、頻回嘔吐など)の4つのうち2つ以上が出現した場合。
(3)個人において明らかに分かっているアレルゲンに遭遇した後に急激に血圧低下を伴う場合。アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合がアナフィラキシーショックです。
(2017年5月執筆)