帯状疱疹に早く気づいて!
成人 皮膚
帯状疱疹は水ぼうそうを起こす水痘ウイルスによる皮膚疾患です。水ぼうそうは症状の程度はさまざまですが、小児期までに約9割の人がかかります。水ぼうそうが治った後もウイルスは体に住み着いていて、加齢やストレスなどで抵抗力が落ちると再び活動を始め帯状疱疹を起こします。
帯状疱疹の症状はまず体の片側にピリピリする痛みが出現し、その数日後に痛みと同じ場所に赤い斑点や水ぶくれが帯状に出現します。出る場所で多いのは胸腹や背中、顔などです。発疹は2〜3週間程度でほとんどは改善します。痛みが長く残ってしまうこともありますが、早期に治療を始めれば痛みの後遺症を減らすことができます。治療は原因となるウイルスの増殖を抑える薬や痛みに対して消炎鎮痛剤を服用します。また、大人でも水痘ワクチンを接種することで帯状疱疹を予防できるので、持病がある人などは接種を検討しても良いでしょう。
(2017年3月執筆)