病気と検査(5)~血液検査獣医科
ペット 血液・血管
血液は全身の細胞に栄養分や酸素を運搬し、二酸化炭素や老廃物を運び出す働きをしています。血液は、それぞれが独自の役割りを持つさまざまな成分から構成されているため、さまざまな検査があり、それぞれ異なった意味があります。
血液検査は、問診や身体検査、診察(視診・触診・打診・聴診)の後に、獣医師の判断で検査項目が決定され、一般的に血液学的検査・生化学検査・寄生虫検査の3種類の検査が多く行われます。血液学的検査は、血液の固体成分を対象に行う検査で、赤血球・白血球・血小板の数と形態、ヘモグロビン量、タンパク量、黄疸の有無を調べます。生化学的検査は、血液中の化学物質を調べることで、それぞれの臓器の機能異常を調べます。寄生虫検査はフィラリアや赤血球内のバベシア原虫などの有無を調べます。血液から得られる情報は非常に多く、さまざまな病気の発見に血液検査は欠くことができません。
(2016年2月執筆)