立ちくらみにご注意を
予防 血液・血管
寝ている姿勢や座っている状態から急に立ち上がったときなどに、目の前が暗くなったり、気が遠くなったりする症状を「立ちくらみ」といいます。これらの症状のほとんどは一時的に血圧が下がる「起立性低血圧」が原因で、失神することもあります。
血液は立ち上がると下半身に移動しますが、通常はそれに対し脚の血管が自然に収縮し血液を上半身に戻します。これらの調整は自律神経が行っていますが、その機構がうまく機能しないと、心臓から脳に送る血液が足りなくなるために症状が出ます。脱水状態の時や降圧薬などを服用している場合は症状が起こりやすくなるので、立ちくらみが出やすい人はこれらがないか確認してください。
もし立ちくらみが起きたら、その場でしゃがんだり、寝たりするのが最善ですが、状況的に難しければ立ったまま脚を交差してみたり、足踏みをすると改善できることもあります。
(2016年11月執筆)