健康寿命と歯の関係
シニア 予防 口・歯
「健康寿命」という言葉が広く認知されています。健康寿命とは、一般的に日常生活に制限がない期間のことです。厚生労働省「平成22年完全生命表」によると、日本人女性の平均寿命は約87歳、健康寿命は約74歳とあり、この差である13年間は何かしらの制限が日常生活にあることが分かります。誰もが最後まで健康上の問題がない人生を送りたいと願っています。この差を縮める1つの要因がお口にあるのです。
お口は体の健康を保つための入り口です。しっかり噛めるお口を維持することは、他の消化器官の負担を減らします。また、おいしい食事を楽しみ、お口に不安がない人は毎日を活発で生き生きと過ごされているようです。食事の味を楽しみ、入れ歯などの不安のない毎日になるよう、私たちとお口の悩みを解消するところから始めましょう。
当院にも80歳を過ぎてから、今まで使っていたブリッジの具合が悪くなり、食事も楽しめず、趣味の旅行を諦めていた患者さんがいらっしゃいました。8か月程度の治療期間がかかりましたが、今ではインプラントの歯で悩みが解消し、毎日を楽しく過ごされています。
健康寿命を延ばし、楽しい人生を過ごすため、ご自身に合った治療を歯科医へ相談することが大切です。
(2016年11月執筆)