反グローバルな日本の口腔がん (1)
予防 口・歯
日本では年間7,000人が口腔がんに罹患すると言われ、30年前と比較すると3倍の増加です。このままでは10年後には今の1.5倍の約12,000人が口腔ガンに罹患すると予測されます。海外先進国では全てのがん対策が取り組まれ、減少を示していて、日本では罹患率・死亡率とも上昇が続いています。2013年国立がん研究センター調査で、全がん死亡者数364872人、口腔・咽頭がん死亡者は15716人。これは治療重視、予防軽視の保険医療体制の副産物とも言えます。症状もなく進行する感染歯周病や不整な歯並び・咬み合わせが日本人には90%あり、全身発がんや脳機能に影響する問題があるので、6か月ごとの定期的健診と予防的オーラルケアの確立で、全身免疫力の向上を図り、未病のうちにコントロールすることが重要。口腔がんは生存しても顔の半分を失う大きな切除で、喋ることや呼吸すら難しくなるからです。
(2016年10月執筆)