救急の日イベントと熱中症
季節の注意 時事
9月8日、新百合ヶ丘エルミロード広場にて救急の日イベントが行われました。私は、「熱中症について」という、やや季節外れかと思われるような演題で講演を行いました。とはいえ、この日は30度を超える真夏のような暑さと日差し。講演直前、「外で倒れている人がいます」と通行人が駆け寄ってきました。
現場へ急行すると、そこには歩道の真ん中で倒れている高齢女性。呼びかけに反応は乏しく、脈はやや弱く顔面蒼白で冷や汗をかいていました。救急要請と並行して日陰を作り、水をもらい、下肢挙上(血液を体と脳に集め血圧を維持する目的)と呼びかけを続け、水で体や首回りをぬらして冷やしました。
徐々に意識は回復し、受け答え可能になりました。転倒時に後頭部を打撲していたため、救急搬送の際に頭部精査を依頼し救急隊へ引き継ぎました。まさに熱中症と思われる状況でした。講演の冒頭では、まさに今起きた体験談を交え、熱中症対策を「熱く」語りました。
(2024年9月執筆)